赤ちゃんに安全な風呂場のカビ対策とは?自然で安心な掃除方法を紹介

掃除・洗濯

換気をしていても、湿気の多いお風呂場ではカビが生えやすいものです。清潔を保ちたいバスルームでカビを発見すると、がっかりしてしまいますよね。

通常、カビを除去する際には塩素系のカビ取り剤が用いられますが、これらは強い臭いが特徴で、赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭では使用をためらうこともあります。「この薬剤で本当に大丈夫だろうか?」と心配になることも。

そこで、家族が安心して使える、より自然なカビ取り方法に目を向けたくなります。私の家にも3歳と6歳の子供がいるため、できる限り安全な方法でカビを取り除きたいと考えています。

今回は、赤ちゃんや小さな子どもがいるご家庭に適した、環境に優しい風呂場のカビ掃除方法や、頑固なタイルの目地の黒ずみを落とす方法を紹介します。

赤ちゃんと子供に優しいカビ掃除方法

子供が生まれてから考えたのは、以下の三点です。

  1. 強力な化学薬品を使わずにカビを退治する
  2. 刺激の強い塩素系のカビ取り剤は避ける
  3. 自然環境に負担をかけずに掃除する

色々な人の意見を聞いたり、情報を集めた結果、私が試してよかったのは「お湯」を使った方法でした。この自然な方法で、安全かつ効果的にカビを取り除くことができます。

熱いお湯でカビを根こそぎ落とす方法

テレビ番組で紹介されたこともありますが、熱湯はカビ菌を効果的に殺菌する方法として知られています。最初は疑問に思うかもしれませんが、「本当にお湯だけでカビが落ちるの?」という声もあるでしょう。

実際にこの方法でカビを掃除してみたところ、驚くほどキレイになり、塩素の強烈な臭いに耐える必要もなくなりました。環境にも優しいこの方法を詳しく見ていきましょう。

  1. まず、お風呂洗剤を使ってスポンジで壁や床を普通に洗い、汚れや湯垢を取り除きます。
  2. 次に、シャワーの温度を60度に設定し、カビの生えている箇所に約90秒間じっくりと熱湯をかけます。通常50度で十分ですが、より確実に殺菌するために60度を使用しています。
  3. お湯を少し冷ましてから、硬めのスポンジでゴシゴシとこすり、表面のカビを除去します。驚くほど簡単にカビが取れます。

さらに、熱湯を使ったカビ退治には以下の注意点があります。

熱湯を使ったカビ退治の注意点1: やけどに注意

60度のお湯は意外と熱く、特に足元には注意が必要です。長靴などを履くことをおすすめします。

熱湯を使ったカビ退治の注意点2: メガネは外す

湯気でメガネが曇ってしまい、視界が悪くなることがあります。メガネを外して掃除すると作業がしやすくなります。

熱湯を使ったカビ退治の注意点3: 子供は近づけない

興味を持つ子供が近づかないように注意が必要です。他の家族に見守りを依頼したり、子供を別の場所で遊ばせる工夫が必要です。

熱湯を使ったカビ退治の注意点4: 天井にはかけない

天井にお湯をかけると、熱い水滴が落ちてきて危険です。天井のカビは他の方法で対処しましょう。

風呂場のタイル目地のカビ取りと黒ずみ除去

タイルの目地にカビが生じ、長時間放置するとそのカビが深くまで浸透し、黒ずみが生じてしまいます。熱湯でカビを殺菌する方法では、カビの黒ずみを完全には取り除けないことがあります。そこで、酸素系漂白剤を使用することをお勧めします。

以下に、その理由を解説します。

酸素系漂白剤の利点1:無臭さと使いやすさ

一般的な塩素系漂白剤には強烈な臭いがありますが、酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムを主成分としており、ほとんど臭いがありません。微かなにおいはするものの、塩素のような刺激臭とは異なります。

酸素系漂白剤の利点2:環境負荷の低減

酸素系漂白剤は使用後に炭酸ソーダ、酸素、水に分解されるため、環境に与える影響が少ないです。環境への配慮を重視する場合には、酸素系漂白剤が理想的です。

酸素系漂白剤の利点3:広範な除菌効果

酸素系漂白剤は漂白効果だけでなく、殺菌効果も持ち合わせており、風呂場のさまざまな雑菌を除去することが可能です。

酸素系漂白剤の活用法

ただし、酸素系漂白剤は塩素系に比べて漂白力が弱いことがあります。この問題を解決するために、酸素系漂白剤に重曹を加えることで、漂白効果を高める方法があります。この組み合わせにより、頑固なカビも効果的に取り除くことができます。

必要な材料:強力な酸素系漂白剤の準備

  • 酸素系漂白剤(粉末タイプ)
  • 重曹
  • スプーン
  • 空のプリンカップやゼリーカップ
  • 金たわし、亀の子たわし、または古い歯ブラシ
  • ゴム手袋

作り方:強力酸素系漂白剤の調合

  1. 空のプリンカップなどの容器に酸素系漂白剤と重曹を1対1の比率で入れます。
  2. 水を少しずつ加えながら混ぜ合わせ、タイルの目地に塗りやすいペースト状に調整します。

使い方:強力酸素系漂白剤でのカビ取り

  1. 調合したペーストをスプーンでカビのあるタイル目地に均等に塗布します。
  2. その状態で30分放置して漂白剤が効くのを待ちます。
  3. 時間が経ったら金たわしや亀の子たわしでしっかり擦ります。細かい箇所は古い歯ブラシが役立ちます。
  4. 最後に水で洗い流し、換気扇を回したり窓を開けてお風呂場をよく換気します。

夜にペーストを塗って一晩放置すると、特に頑固なカビに効果的です。

それでも取れない深い黒ずみは、タイルの奥深くにカビが入り込んでいる可能性があります。この場合は、ホームセンターで販売されている「目地修正グッズ」を使用することをお勧めします。

定期的なカビ予防法

お風呂場のカビは、きれいに掃除しても時間が経つと再び生えてしまいます。カビ予防のためには、1週間に1回程度、50度の熱湯を5秒間カビが生えそうな場所にかける方法が効果的です。

カビの胞子が成長するには1週間から10日かかるため、定期的に熱湯をかけることで未成熟な胞子を死滅させ、カビの繁殖を防ぐことができます。

赤ちゃんにも安心なお風呂掃除用品の選び方

赤ちゃんや肌の敏感な人がいる家庭では、洗剤選びにも注意が必要です。安全で肌に優しい成分の洗剤、例えば重曹などを使用することが望ましいです。

一方で、中性洗剤や酸性洗剤、アルカリ性洗剤、塩素系洗剤は避けるべきです。これらの洗剤はパッケージに注意書きがあり、皮膚に触れると刺激を与える可能性があるためです。

さらに、誤って洗剤が流し残された場合、お湯と混ざり合い赤ちゃんが入浴する際に肌荒れを引き起こす可能性があります。特に赤ちゃんのいる家庭では、可能な限り人体に無害な洗剤を選ぶことが重要です。

赤ちゃんにも無害なカビ掃除のまとめ

赤ちゃんや小さな子供がいると、以前は気にならなかったカビやその掃除方法も気になるようになります。

カビはアレルギーの原因となることもあり、毎日使うお風呂が清潔で安全であることは、子供を守るためにも重要です。できるだけ無害な方法でカビ掃除を行い、子供が快適にお風呂に入れる環境を整えましょう。

タイトルとURLをコピーしました