放置したヘアアイロンが引き起こす火災リスクとその予防策4選

生活の知恵

ヘアアイロンをオンのまま家を出てしまったことはありませんか?

そんな時、火災の不安が頭をよぎることでしょう。自動でオフになる機能はついているのだろうか?電源を切ったか記憶が定かではない。外出先でヘアアイロンの電源を切り忘れた可能性に気づくと、不安が募ります。

しかし、ヘアアイロンをオンのままにしておくことで火災が起きるリスクは否定できません。特にティッシュやコットンなど燃えやすい物質が接触すると、引火する恐れがあります。それでも、必ずしも火事が起きるわけではないので安心してください。

この記事では、以下のポイントに焦点を当てて説明します:

  • ヘアアイロンをオンのまま放置した際の対処法
  • 火災を防ぐための工夫
  • オンのままにしてしまった際の電気代について

放置したヘアアイロンによる危険性を理解し、迅速に対処してください。

ヘアアイロンの放置が引き起こす火災リスク

ヘアアイロンをオンのままにしてしまうと、火災のリスクは完全にはなくなりません。早めに確認することが重要です。

近くに燃えやすい物がある場合のリスク

ヘアアイロン使用時、周囲に燃えやすい物があると、忘れがちな消し忘れから火災が発生することがあります。

  • ティッシュ
  • コットン
  • 布団
  • ビニール

これらは熱によって容易に引火し、変形や変質を引き起こし、最悪の場合火災につながります。電化製品のコードやプラグからの火災も考えられるため、特に注意が必要です。

ヘアアイロンの電源を確認する重要性とその方法

もしヘアアイロンの電源を切り忘れたかもしれないと気づいた場合、最も確実な方法は直接確認することです。外出先からでも、次のような対処が可能です:

  • 可能であれば一時帰宅して確認する
  • 近くに住む家族や友人にチェックを依頼する
  • 住宅の管理者や大家に連絡を取る これらの方法により、ヘアアイロンが安全にオフにされているかを早急に確認できます。

ヘアアイロンの温度では一般的に火災は起きにくい

ヘアアイロンの使用温度は一般的に120℃から180℃の範囲で設定されていますが、この温度では通常の材料は自然発火しません。例えば、以下の物質の発火温度を見てみましょう。

物質 発火温度
木材 250度~260度
布(綿) 260度
布(ポリエステル) 490度~560度
新聞紙 291度

したがって、タバコやガスコンロとは異なり、ヘアアイロンから火災が発生する可能性は比較的低いと言えます。実際、火災原因の統計データによると、電化製品による火災は多くなく、以下のような順位で発生しています:

  1. タバコ
  2. たき火
  3. ガスコンロ
  4. 放火
  5. 放火の疑い

この統計からもわかるように、ヘアアイロンを含む電化製品による火災は比較的少ないとされています。

参考:総務省消防庁(令和2年度消防白書)

自動オフ機能で安心のヘアアイロン

多くのヘアアイロンには、設定時間が経過すると自動的に電源が切れる安全機能が搭載されています。この自動オフ機能は通常、約30分から60分で作動します。ただし、以下の点には注意が必要です。

  • 長時間使用すると安全機能が機能しなくなることがある
  • 安価なモデルや古いモデルでは、安全機能が搭載されていないこともある 忙しい日々を送る中で、自動オフ機能付きのヘアアイロンは非常に便利です。

ヘアアイロンを安全に使用するための4つの工夫

ヘアアイロン周辺の環境整理

ヘアアイロンを使用するエリアは、常に整理整頓されていることが重要です。不注意からの火災を避けるため、以下のアイテムはヘアアイロンから離して保管することが重要です。

  • 化粧品
  • プラスチック製品
  • コットン
  • タオル 使用後は、火災リスクを減らすためにコンセントを必ず抜いてください。コンセントを抜く際の正しい手順を覚えておくことも大切です。

正しい方法:

  1. 電源を切る
  2. コンセントを抜く

誤った方法:

  1. いきなりコンセントを抜く

いきなりコンセントを抜くと、プラグの劣化や故障の原因となり、最悪の場合火災を引き起こす可能性があります。

ヘアアイロンのコードの取り扱いに注意

ヘアアイロンのコードを巻きつけるのは推奨されていません。特に、ヘアアイロンがまだ熱い状態で巻きつけるのは非常に危険です。コードが過度にストレスを受けて断線する可能性があります。断線が起こると、やけど、感電、ショートによる火災などのリスクがあります。

耐熱マットとポーチの活用

耐熱マットを使用することで、ヘアアイロンを安全に置けます。市販されている製品には、マットのみ、ポーチのみ、または両方の機能を持つものもあります。これらは持ち運び時にも非常に便利です。

12時間ヘアアイロンをつけたままの電気代はいくら?

もし外出先でヘアアイロンの電源を切り忘れ、12時間後に帰宅した場合、気になるのはその電気代です。12時間オンのままでの電気代について詳しく調査しました。

サロニア24cmモデル、12時間使用時の電気代

以下の情報を表形式で示します。

 

項目
消費電力 0.04 kW
電気代(1時間当たり) 27円
使用時間 12時間
合計電気代 12.96円

たとえ12時間ヘアアイロンをつけっぱなしにしても、消費される電気代は約13円です。

安全機能の作動時

【自動電源オフ機能(60分後)】

 

項目 内容
① 消費電力 0.04 kW
② 電気代(1時間当たり) 27円
③ 使用時間 1時間
かかった電気代 1.08円

1時間後に自動で電源が切れるタイプは、おおよそ1円のコストがかかります。

【30分で自動的に電源オフするタイプ】

項目 内容
① 消費電力 0.04 kW
② 電気代(1時間当たり) 27円
③ 使用時間 0.5時間
かかった電気代 0.54円

30分の使用でかかる電気代は1円にも満たないため、高額な料金の心配は不要です。ただし、電気代は居住地や季節によってわずかに異なる場合があります。

まとめ

【ヘアアイロンの安全対策】 ヘアアイロンをつけっぱなしにすることは、火災のリスクをゼロにはできません。ヘアアイロン自体が非常に高温になるわけではありませんが、他の物質に引火する可能性があるため、注意が必要です。火災を防ぐための対策として、以下の点に注意しましょう:

  • 燃えやすい物をヘアアイロンの近くに置かない
  • 使用後は必ずコンセントを抜く
  • 使用済みのヘアアイロンのコードを巻き付けない
  • 耐熱ポーチや耐熱マットを活用する
  • 自動で電源がオフになるヘアアイロンを使用する

電源が切れているかどうかを確認する習慣をつけ、耐熱マットや自動電源オフ機能付きのヘアアイロンを利用することで、より安全に使用できます。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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