梅雨の時期、朝は何ともなかったのに、通勤途中や仕事中に服から生乾きのにおいがすることに気付くことがありますね。特に雨の日は、このようなことが起こりがちです。
通勤途中で服が臭いと感じても、すぐに家に帰って着替えるわけにはいかないものです。
この記事では、服から生乾きのにおいがする時の応急処置や、香水でごまかす方法が本当に有効かどうか、さらに生乾きのにおいを防ぐための事前準備として便利な消臭グッズについて詳しく紹介します。
突然服から生乾きのにおいが!どうしたらいい?
洗濯後に服を着た時は何も感じなかったのに、通勤中の電車やバス、仕事中に自分の服から生乾きのにおいがしてくると、「せっかく洗ったのに…」とがっかりしますよね。一日中そのにおいに悩まされると、気分も落ち込みます。
しかも、周りにもそのにおいが気付かれるかもしれないと思うと、余計にストレスが溜まる一日になります。通勤途中や仕事中に家に帰って着替えるわけにもいかず、このままで過ごすのは避けたいところです。
朝は気付かなかったのに、なぜ通勤途中から生乾きの臭いがするの?
朝洗濯物を取り込んで、着替える際には何も気づかないことが多いですよね。しかし、通勤途中や仕事中に突然、服から生乾きの臭いが感じられることがあります。これはなぜでしょうか?
主に、服の生乾きの臭いは雑菌の繁殖が原因です。特に梅雨時期のように部屋干しをしている場合、完全に乾かないうちに雑菌が繁殖しやすく、生乾きの臭いが発生しやすい状態になります。服が乾いた状態では臭いが抑えられているため、朝は気づきにくいのです。
しかし、通勤で少し汗をかいたり、雨に少し濡れたりすると、服が湿り気を帯び、雑菌が活発になり、生乾きの臭いが強まるためです。
服の生乾きの臭い、香水でごまかせるのか?
朝準備しているときに生乾きの臭いがするなら、すぐに他の服に着替えることができますが、臭いが後から出てくると困ったものです。そんな時、手っ取り早く考えるのが香水でごまかす方法です。
しかし、実はこれはあまりおすすめできません。生乾きの臭いと香水の香りが混ざり合うと、予想外の奇妙な臭いがすることがあります。一見、香りが良くても、混ざると不快な臭いに変わることが多いのです。そのため、生乾きの臭いがする場合は、香水を使うよりも、臭いの根本原因を解決する方法を探す方が賢明です。
突然の服の生乾き臭を消臭する方法
突然感じる服の生乾きの臭いを、香水でごまかすことなく、どのように応急処置できるのでしょうか?
出先での生乾き臭の応急処置①消臭スプレーの活用
最も手軽で効果的な方法は、消臭スプレーを使用することです。コンビニやドラッグストアで簡単に手に入る消臭スプレーを、臭いが気になる服に吹きかけます。
多くの商品がありますが、「リセッシュ 除菌EX」は特に生乾きの臭いに効果的で、臭いを軽減できると実感しています。
出先での生乾き臭の応急処置②消臭スプレーを事前に準備
私の経験上、特に効果が高かったのは「ピオニッシュ芍薬消臭抗菌ミスト」です。
この商品は介護現場などでも使用されており、天然のシャクヤクを原料としているため、肌に触れても安全です。常に持ち歩くことで、突然の生乾きの臭いにも慌てずに対応できます。
出先での生乾き臭の応急処置③携帯型UV殺菌ライトの使用
携帯型の消臭殺菌ライトも有効です。これは紫外線を利用して除菌し、オゾンで消臭します。単体では完全な消臭は難しいですが、消臭スプレーとの併用でその効果を高めることができます。
また、除菌効果は非常に高く、大腸菌を10秒で99.77%、黄色ブドウ球菌を10秒で99.85%除菌できます。携帯用なので、さまざまな場面で役立つ便利なアイテムとして、常に携帯しておくと良いでしょう。
私は子供のおもちゃや公衆トイレの便座にも使用しています。
服の生乾き臭にアルコールスプレーは効果的?使用時の注意点とは?
服の生乾きの臭いを取り除くために、アルコールスプレーが効果的かどうか、そして使用する際の注意点を詳しく解説します。
多くの家庭に普及しているアルコールスプレーは、実は服の生乾き臭を消すのにも役立ちます。コロナ禍で手元にあるアルコールスプレーを活用して、外出先でも簡単に臭いを消すことができるのです。
アルコールスプレー消臭のポイント①乾燥した服に使用する
服が濡れている状態では、アルコールスプレーの殺菌効果が低下してしまいます。服に生じた臭いは菌の繁殖が原因であるため、殺菌効果を最大限に発揮させるには服が完全に乾いている状態でスプレーすることが重要です。
また、洗濯後の予防策としても、干す前にスプレーをしておくと効果的です。
アルコールスプレー消臭のポイント②服の裏表に均等にスプレーをする
服の臭いを完全に消すためには、服の裏表に均等にスプレーをすることが必要です。片面だけでは菌が生き残ってしまい、臭いが完全には消えないためです。効果的に菌を殺菌し、臭いを根本から断つためにも、しっかりと裏表を対象にスプレーしましょう。
アルコールスプレー消臭のポイント③適切な濃度を選ぶ
アルコールスプレーを選ぶ際は、濃度が70%前後のものを選ぶことが重要です。これは、殺菌効果が最も高いとされる濃度であり、濃度が低すぎると十分な効果が得られない可能性があります。適切な濃度のアルコールスプレーを選び、正しく使用することで、生乾きの臭いを効果的に消すことができます。
家に帰ってからの生乾きの匂い対策、アイロンが効果的?
外出から帰宅した際、生乾きの匂いを消す最も確実な方法は再度洗濯してしっかり乾かすことですが、すぐに洗えない衣類や特殊なクリーニングが必要なアイテムもあります。そんな時はアイロンが有効と言われています。
生乾きの匂いの主な原因は、モクラセラ菌という雑菌の繁殖にあります。この菌は60度以上の熱で死滅するため、アイロンの熱が菌を退治するのに役立ちます。アイロンはその高温でモクラセラ菌を効率よく殺すことができ、匂いの発生を抑えることが可能です。
ただし、すべての衣類がアイロン適用可能なわけではないため、素材を確認した上で使用することが重要です。アイロンの設定温度は、菌の死滅温度を考慮して、通常は中温から高温が推奨されますが、モクラセラ菌が60度で死滅することを考慮すると、低温設定(80~120℃)でも効果が期待できます。
しかし、帰宅後にアイロンをかけるのが難しい場合は、せめて衣類をハンガーにかけて風通しの良い場所で乾燥させることをお勧めします。この小さな努力で、衣類の匂いと菌の繁殖を抑えることができます。
生乾きの臭いを取り除く洗剤の効果とは?
テレビコマーシャルでよく見る「生乾き臭を消す」と謳っている洗剤が目立つようになりましたね。特に梅雨の時期に部屋干しをするときにこのような洗剤の広告をよく見かけます。その効果の実感は使う人の嗅覚に依るため、一概に全ての人に効果があるとは断言できませんが、多くの洗剤メーカーが研究を重ねて開発しているので、一定の効果は期待できると思います。
生乾きの臭いに効果的な成分としては「酸素系漂白剤」が挙げられます。この成分は生乾き臭の予防に役立ち、それを含む洗剤を使用することが推奨されています。最も効果的な使用方法は、酸素系漂白剤での付け置き洗いですが、色落ちのリスクがあるため、色物や柄物には注意が必要です。
しかし、生乾き臭を取り除く洗剤を使用しても、洗濯物が完全に乾かなかったり、洗濯物を洗濯かごに長時間放置したりすると、効果が損なわれることがあります。洗剤の効果を最大限に引き出すためには、以下の点に注意しましょう。
- 汚れた洗濯物は長時間放置せずに早めに洗う
- 頻繁に洗えない場合は、衣類をハンガーにかけて通気性を保つ
- 脱水後はすぐに干すこと
- お風呂の残り湯は洗いにのみ使用し、すすぎは清潔な水道水を使用する
これらの対策を心がけることで、洗剤の効果を高め、生乾きの臭いを効果的に減少させることができます。
服からの生乾き臭への対応策まとめ
外出先で服から突然生乾きの臭いがした場合の対応策を見てきました。
完全に消すのは難しいですが、応急処置としての対応を試してみてください。また、家に帰った後には、しっかりと生乾きの臭いを根本から取り除き、次にその服を着る際には臭いがないように入念に洗濯することが大切です。